著者は順天堂大学のドクターであり、自律神経研究の第一人者である。自律神経をコントロールすることは、人生をコントロールすることである。日常生活の中で、少し意識を変えるだけで、結果が劇的に変化することを実感できると言っている。
現代社会では交感神経が高い状態にある人が増加し、副交感神経が下がったままの状態で生活している人が多いという。時間に追われる生活、仕事や学校で受けるプレッシャーなどのストレスで緊張が高まって交感神経が優位になる。そのような生活の中で良いパフォーマンスを出そうと思ったら、副交感神経を高い状態にしないといけない。
副交感神経を高い状態に持っていくキーワードが「ゆっくり」ということである。どのような動作でも「ゆっくり」行うことを意識するだけで副交感神経の低下を防ぎまたは高めることができるという。ゆっくり動く→深く安定した呼吸→副交感神経が上がる→血流が良くなる→脳の活動が高まる→適切な判断ができる。このような良いスパイラルが生まれることが述べられている。現実には「ゆっくり速く」が大切なのではないかと私は思う。あと著者は睡眠の大切さも言っている。
努力だけで終わってしまわず、いつも結果を出せる仕事や人生の質を高める秘訣が満載の内容である。
(「図書室information77号」より抜粋)
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
オススメ図書
- 感想投稿日 : 2016年11月21日
- 本棚登録日 : 2016年11月21日
みんなの感想をみる