ハサミ男 (講談社文庫)

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本棚登録 : 7945
レビュー : 1068
著者 :
kansasさん  未設定  読み終わった 

「ハサミ男」
自殺願望と殺人願望を持つサイコキラーのお話。


ハサミ男という奇妙なタイトルから、殺人鬼の話であろうと容易に推測できる本作。プロットは「一人称」から始まる章と「三人称」から始まる章の組み合わせになっています。


「一人称」の“私”は、自殺願望と殺人願望を持つ通称ハサミ男であり、ターゲットをいざ殺そうとしたある日、何者かにターゲットを殺されてしまう。先を越されたハサミ男は、殺人者から一転第一発見者として警察と遭遇する。ハサミ男は、当惑する。誰が、私より先に殺人を実行したのか。どうやって私と同じ犯行を行ったのか。そして、何故私の犯行を模倣したのか。ハサミ男は、いつも世話になっている医師に諭され、行動を開始する。サイコキラーがキラーを追う日々が始まる。


感想は、とても面白い。それに尽きます。叙述トリックと言えば、まずはコレ!と言われる理由がよく分かる小説で、伏線と仕組みが良いので、ころっと騙されることができる。叙述トリックの小説を結構読んでいる人だと薄々勘づくことが出来ると思いますが、勘付いたとしても面白さは落ちないですね。他の点については、触れるとどうしてもネタバレになってしまうので、是非読んで下さいとしか言えません。


全体的に満足ですけど、最後の締めがもうちょっと固まっていれば尚良かったかなと思います。しかし、ハサミ男という狂気に満ちながらも死を所望している特質な性質を考えると、あの結末の方が後味が悪くて良かったかなとも思います。


お勧めの一冊であるのは間違いないですね。

レビュー投稿日
2016年3月5日
読了日
2016年3月4日
本棚登録日
2016年2月28日
8
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