バルトークの作曲技法 エルネ・レンドヴァイ 著/谷本一之 訳

  • 全音楽譜出版社 (1998年12月11日発売)
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「バルトークの作曲技法」
「全ての芸術は先立つ時代の芸術にその根をもっているべきものである。そして根をもつだけではなく、それから育たなければならないのだ。」と述べたバルトークの作曲が起源。


バルトークの音組織は機能的音楽から生じたもの。機能的音楽はその機能的概念の発生からウィーン古典派の和声、ロマン主義の音世界と通り、バルトークの中心軸システムまで、その連続的発展の経過を辿ることが出来る。バルトークの作品を分析すると、この中心軸のシステムが倍音関係、導音の働きなどの古典的和声の本質的特性を備えているものであることが分かる・・・らしいw


まあなにやら難しい本でした。研究で音の生成に当たる時に、教授から参考書として進められたのですが、読んでみてもまあ難しくて難しくてさっぱりw。しかしまあ音の概要を掴む上では十分すぎる本格的な書でした。また形式の諸原理にフィボナッチの数列という見たことがあるような無いような数学も出てきたのは驚きでした。


これらを普通に読んで「ふむふむ」と理解出来る人は恐らく音楽に造詣の深い人ではないだろうかw。理系だからといってこのような音に関する書物は未知であり困難でした。でも今思うと音楽をすることで、こういうものにも興味は沸くかもしれないと思います。


やっぱりかっこいいですものね、音楽が出来るっていうのは・・・。一種の憧れでした。しかし今思うとスポーツと音楽は正反対でどっちか一個というのが少年期の習い事だった気がします。うん、残念。


大人になってから音楽関係を習いたいと思う今日この頃。実はタップをしてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月22日
読了日 : 2011年12月28日
本棚登録日 : 2011年12月28日

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