恋のゴンドラ

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本棚登録 : 2151
レビュー : 320
著者 :
kansasさん  未設定  読み終わった 

「恋のゴンドラ」
スキーシリーズ。


東野圭吾はスキーが好きですね。「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続くなんか表紙デザインが似ているスキーシリーズ。ジャックは爆弾、ロンドは生物兵器とサスペンスミステリー調でしたが、今回も同様か?と思いきや、恋がらみのはらはらドキドキもの。


ゴンドラ、リフト、プロポーズ大作戦、ゲレコン、スキー一家、プロポーズ大作戦 リベンジ、ゴンドラ リプレイ、と7つの短編が1つの長編に仕上がっている恋愛濃度100%な小説です。表題にあるゴンドラが最初と最後の舞台になります。


登場人物は、結構沢山いるのですが、主要メンバーを紹介すると、水城直也、日田栄介、月村春紀、木元秋菜、土屋麻穂という同じホテルに勤務するホテルマン・ホテルウーマンになります。彼らに「ゴンドラ」で主役を張る広太と美雪、桃実が後々絡んでくるといった構図。


この中で読者、特に男性陣が真っ先に感情移入し、応援団に入ることになるだろう人物は、日田栄介だと思われます。日田栄介とは、誠実で実直な性格であり職場では誰からも好かれる男。しかし、女性からは良いお友達止まりが定番となってしまっている男である。社会人としては高評価、でも異性としては低評価な彼は、良い感じの関係(とはいってもいきなりプロポーズは早いんじゃないか?)になっている女性に壮大な振られてしまい大きな傷を負ってしまったのだ。そんな彼が新しい恋を掴むことを応援しない男はいないだろう。


そして水城直也は、逆に多くの男性陣から不評を買う男になると思われます。性根は良い男でありながらも口から生まれてきた様な男であり、恋人がいながらも浮気相手を探すような野郎なのです。そんな水城直也は、何故か友情には厚い男であり、日田の新たな恋の優秀なアドバイザー兼サポーターになるのですが、ここで一つひっかけられることになります。


さらに忘れてはならないのが、「疾風ロンド」と「白銀ジャック」に登場する根津も良い役で参加していること。もはや影の主役でしょう、この人。


個人的には最後は意外な展開でした。物語が進むにつれてカップルが1つ、また1つ出来上がっていくのですが、最後の一組のカップルが出来上がる迄は分からない。物語としては一番目の短編「ゴンドラ」で生じた伏線を見事に回収することになるのですが、私としては既に”日田と桃ちゃんが上手くいくのか!?”に気持ちが持っていかれていたので、こんな形での回収は望んでいなかったw


しかしながら想像するに2人は鎌倉に行ったのでしょう。だって、桃実ちゃん、凄い良い感じの子でしたから。パーティや合コンにいたらきっと一番人気だ。

レビュー投稿日
2018年6月8日
読了日
2018年6月8日
本棚登録日
2016年11月6日
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