ジャーナルとは何か?昔気質な新聞記者たちが7年前犯した失敗を繰り返さないため、そして社会正義としての新聞のためにスクープと真実を取材し記事にする物語。
ストイックでハードボイルドな記者たちの姿。確かにカッチョ良くも見える。
だけど、今って、電通社員の自殺があって、文春砲問題に代表される「需要があれば何を書いてもいいのか」って問題もあるんよね。
そんなご時世に読むと、違和感を感じてしまわざるを得ない。警察官や検察官の自宅について回ったり、事件被害者や近隣住民の家に押しかける記者たちの姿も、この本では熱い記者たちの思いを表しているんだけど、現実は行き過ぎてないか?とも思うわけだし…。
報道や言論の自由は守りたいと思う派だけど、最近のマスコミは下品かつ、はしたなく、辟易してたところにこの小説を読んで…うーん、新聞ってニュースってなんやねやろ?とちょっと考え込んでいる次第。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2017年4月28日
- 読了日 : 2017年4月28日
- 本棚登録日 : 2017年4月15日
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