スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

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本棚登録 : 9246
レビュー : 1059
著者 :
黒い☆安息日さん 日本小説   読み終わった 

北海道出張のおともに上下巻持って行ったのだけど…、一気読みしてしまった。最終章あたりの一番盛り上がるところを丁度帰りの飛行機で読んだのだけど、途中感心するから感動するやら何度も「落ち着け、ページを繰り急ぐな、ここ大事に味わうところやからゆっくり読めって俺」って自分を制御しようと本から目を離し深呼吸して…機内で挙動不審のおっさん化してもうた。

上巻含め前半あたりは「トキワ荘物語」+「東京バンドワゴン」みたいなイメージで、これって辻村深月が書く小路作品みたいな感じやなぁと、登場人物のキャラクターを味わって、群像劇的な読み方をしてたのだけど。

後半の謎解き(?)とスロウハイツ解散の危機あたりで、種まきというか風呂敷をこういう風に広げてたんだと気付く。そこあたりからの収束への進み方が上手い、後で冷静に考えたら、予想できる謎解きだし、展開も推測しやすい類のものだと思えるんだけど、物語との波長が性にあったんだろうなぁ。

コーキの復活、ケーキの謎、図書館の蔵書や駅のテレビの件、いちいち「そうか、これか」と得心が行き、その都度ため息をつき…

落としどころに向かって収束まで上手に構成された小説を読む醍醐味を、存分に味わえて幸せになれる作品でした。

レビュー投稿日
2014年9月5日
読了日
2014年9月5日
本棚登録日
2014年8月22日
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