こいつら、特に又八、アホやアホすぎる。
青春は爽やかで美しくていい思い出、と洗脳しようとする世の中の勢力があるが、実は思春期前後はツラいしイタいのである。ホルモンバランスが崩れていて心も体も成長痛を伴う時期なんだからシンドい時期。そんな時期なんだからやらかしてしまうこともやらかせれてしまうことも傷つくことも打ちのめされることもいっぱいあって当然なのだが…。
それにしても、こいつら、特に又八、ちょっとヒドすぎる。読むたびにケツの座りがわるくなっていたたまれなくなる。身に覚えないこともないという羞恥心。
清涼飲料水みたいな人工的爽やか系が売りのそこらに転がってる青春もんを期待すると、足元すくわれる。それでもこの本オモロいわ。しかも絶望は感じさせない。
ねずみが語り手となった最終章と最後が絶妙。まだまだ終わらないのがイタくて恥ずかしい青春なのである(笑
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2017年12月7日
- 読了日 : 2017年12月7日
- 本棚登録日 : 2017年11月23日
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