フランスの思想家フーリエが言う、高位の洗練的四情念。
その内の三つをそれぞれ体現した三人。ナポレオンの熱狂情念。
フーシェの陰謀情念。タレーランの移り気情念。
フランス革命からワーテルロー会戦までを生きた三人の生涯と
情念の有様を探っていく。
情念とは、パッション。
昨日の友は今日の敵、陰謀大好きフーシェ。
金と女が大好きだけど外交官としては凄腕のタレーラン。
俺様一番~~とばかりに突っ走るナポレオン。
この三人がある時は迎合し、ある時は離反する、心理戦。
それがナポレオン時代を築き上げたという、時代の妙。
なるほど、この三人の行動を探り、辿っていくと、
フランス革命から帝政へ、そして王政復古、ルイ=フィリップ
までの流れが実に面白いのです。ラストのルイ=ナポレオンと
内務大臣のモルニー伯の関係までも・・・いやはや。
鹿島氏の文章は痛快で軽妙。さくさく読めて楽しかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人物伝
- 感想投稿日 : 2019年2月6日
- 読了日 : 2019年2月6日
- 本棚登録日 : 2019年1月22日
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