日本各地にある犬像には、犬と人との物語が内在している。
約100体をカラー写真で紹介し、込められた32の物語を紐解く。
・本書に登場する犬像の所在地 東日本・西日本
第1章 人を助けた犬 第2章 学校犬 第3章 人と一緒に歩く犬
第4章 ユニークな犬像 第5章 奇跡の犬 第6章 日本犬
第7章 古代の犬 第8章 史実の犬の墓―明治まで
第9章 伝説の犬 第10章 信仰の犬 第11章 鳥や岩になった犬
第12章 歴史上の愛犬家たち 第13章 お犬さま
章によってはその他の重要な犬像も紹介。
参考文献一覧有り。
その地域で語り継がれる犬と人との32の物語。
前作「全国の犬像をめぐる―忠犬物語45話」から
更に旅を続け、巡り会った犬像とその物語を紹介しています。
郵便犬ポチの献身。介助犬のシンシア。
学校の内外から愛された学校犬たち。
旅人や街道の人々に助けられ、慈しまれた代参犬。
星になったチロは、かつて感想文の課題図書になったことも。
忠犬ハチ公の試作の石膏像には数奇な偶然があった。
怪物や大蛇退治の伝説の犬たち。弘法大師を案内した犬たち。
他にも消防犬、セラピードッグ、盲導犬、案内犬とガイド犬、
縄文時代の犬像や古墳の埴輪、愛犬家たち等々の物語が。
最終話のお犬さま修復プロジェクトは民俗の継承として、
是非成功させて欲しいと思います。
そして、物語に内在する人と犬との結びつきと想いが、
遥か古代から現在まで、石像で残されていることに感動。
どの石像も個性があってステキです。
- 感想投稿日 : 2023年11月13日
- 読了日 : 2023年11月13日
- 本棚登録日 : 2023年11月5日
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