ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち: 天皇制度は存亡の危機だったのか? 新装版 (日本史史料研究会ブックス)

制作 : 神田裕理 
  • 文学通信 (2020年9月3日発売)
3.67
  • (0)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 4
4

戦国時代を天皇や公家衆はどう生き抜いたのか?
設定した13のテーマを13人の研究者がわかりやすく解き明かす。
・はじめに ー 時代に必要とされていた天皇と公家衆たち
【第1部】必死に天皇を守る公家衆たち
【第2部】家門・一族の存続をはかる公家たちの知恵
【第3部】武家とともに時代を動かした天皇・公家
【第4部】「戦国領主」化した貴族たちの戦い
各部に数人ずつの執筆で、それぞれに主要参考文献、適宜系図有り。
目次に続き、天皇家略系図と足利氏(室町幕府将軍家)家系図、
戦国~織豊期、堂上公家の家格と官職相当表、有り。
戦国時代の天皇や公家衆の動向を解き明かす、内容。
長年の疑問が徐々にわかって、嬉しい限りです。
戦国時代の天皇の本は僅かでしたから~。
加えて、公家衆の動向もわかりやすく解き明かしています。
確かに、戦乱と財政事情により、執行を辞めたり縮小した
儀式はあるし、消滅した公家はあります。
が、先例の縛りが有りながらも、天皇は大事な職務を熟し、
国の安寧を図り、仕える公家衆の家門安堵を行う。
仕える公家衆も、時勢の変化の判断をしながらの行動。
武家昵近公家衆の存在、将軍家との縁戚、
時の権力に左右される門跡。
信長・秀吉・家康との関係についても紹介されています。
また、天皇や公家衆の収入やお役目についても解き明かしています。
戦国期の混乱の中での荘園経営と在国について。
在国が武家化し、大名のようになることも。
公家の特権として公認・保護される家業での、収入。
公家の家門と家領について。
公家での禁裏小番衆と、伝奏の立場。
後宮に使える女房たちの職務・・・朝廷からの使者、等。
これから更なる解明が進行することを、期待出来る内容でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2020年12月13日
読了日 : 2020年12月13日
本棚登録日 : 2020年12月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする