小さな文字で1頁にびっしりと文字が詰め込まれ、ページ数も340ページある。おぞましい内容ながら興味を惹かれてそこそこはまりけっこう熱心に読んだけれどほぼ4日かかった。
静寂した世界でもあった。文中にずっと緊張感が漂っている。なぜ、こんな凶悪で猟奇的な犯罪が50件を超えるほども繰り返されたのか。当時のロシアという国の未成熟さが各所に述べられている。そして悲しいほど貧しいお国柄が露呈されている。国自体が病んでいるからこそ起こった事件でもあるといえそうだ。
読み終えて一件落着というよりも何かやりきれなさが残る。今も昔もロシアという国は未成熟なのでは?
犯人はだれ?どこにいる?という一種推理小説的な読み方もあったが、中ほどに犯人が写真付きで紹介されてたのは肩透かしでもあった。犠牲者や警察官の写真はともかく、犯人の写真は捕まってからでよかったのでは?
訳者の腕も良かったのか読みやすいとも思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月27日
- 読了日 : 2024年3月27日
- 本棚登録日 : 2024年3月27日
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