1964年の東京オリンピック、
その時の宰相、池田勇人の生涯と業績を、
東京オリンピックの招致と準備を軸に描いています。
「序」では、幻の東京オリンピックの誘致と返上を、
「破」では、池田勇人の内閣総理大臣への道のりを、
「急」では、来る東京オリンピックの準備の様子を、
概ね、3部構成で描いています。
(下巻は、「破」の途中からとなります)
とは言え、池田勇人は、首相として、
東京オリンピックの政府側責任者ではありましたが、
日本の高度経済成長の舵取りが、最大の業績であり、
東京オリンピックは、その加速材料に過ぎなぃため、
物語的には、部外者といぅ感じ、だったでそぅか…?
なので、これを補完する意味合ぃ?で、本作品では、
1歳違ぃで、後にJOC会長も務められた、田畑政治を、
ダブル主演に持ってきてはいますが…、テーマ的にも、
本作品で、東京オリンピックの軌跡を軸にするなら、
主人公は、田畑政治1本の方が、よかったのでは?
例えば、東京オリンピックの招致を描いた既作品だと、
東京オリンピックの招致に尽力した、和田勇を描いた、
高杉良さんの『祖国へ、熱き心を』のよぅな作品の方が、
しっくりとくるのではなぃでそぅか…??
(それゆえに、田畑政治1人を、主人公にした方が…)
他方、池田勇人の生涯と業績については、
これはこれで、しっかり書かれていたので、よぃでそぅ。
なので、東京オリンピックに託けた、企画ミスかな~と?
田畑政治のパートを外して、池田勇人伝に徹していたら、
それはそれで、良かったのでは?、とも思いました…。
でも…、とりあえず、
2020年の東京オリンピックからは感じられなぃモノを、
足りなぃモノを、感じることができました…。なので、
作品の評価では、企画ミス?には目をつぶりまして…。
- 感想投稿日 : 2016年6月14日
- 読了日 : 2016年6月14日
- 本棚登録日 : 2016年5月17日
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