■書名
書名:アラバスター (手塚治虫文庫全集 BT 88)
著者:手塚 治虫
■概要
オリンピックの英雄ジェームズは、自分を裏切った女への復讐のた
め怪人アラバスターへと姿を変えた。虚飾に満ちた社会へ戦いを挑
むSFクライムサスペンス!
(From amazon)
■感想
暗い作品ですね。
結局、誰も助からない作品です。
(いや、死ぬことで、助かったのかな?)
あとがきを読むと、作者本人も、この作品を好きでないようですね。
ただ、全集を出すからにはこの作品も入れなければ仕方が無い・・
というスタンスのようです。
ここまでする(全員死亡)のであれば、いっその事"アラバスタ"を物
凄い勝者にしてしまっても面白かったのではないか?とも思いました。
"作品が暗い"というのは、誰も救われないからであり、誰かが救わ
れれば、正義と悪は置いといて、それなりに明るい作品になったよう
にも思います。
まあ、作者の中では、この作品はこういう結末にしか向かわなかった
のでしょうけど。
私としては、アラバスタに全く同情できなかったので、この作品の
よさがいまいち分かりませんでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2011年7月11日
- 読了日 : 2011年7月11日
- 本棚登録日 : 2011年7月11日
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