重力ピエロ

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本棚登録 : 11856
レビュー : 1606
著者 :
からべーさん 本:小説   読み終わった 

■書名

書名:重力ピエロ
著者:伊坂 幸太郎

■概要

半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母
親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断
などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町の
あちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場
近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていること
に気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪
を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危
うさは、やがて交錯し…。
(From amazon)

■感想

不思議な感覚の小説でした。
テーマは物凄く重いもの(レイプで生まれた人間が、レイプした人間
(つまり自分の父親)に復讐する物語)のはずなのに、非常に軽いタッチ
で読ませていきます。
勿論、軽いタッチで読ませるといのは、それだけ、軽い言葉で物語を
紡いでいるという事ですので、非常に読みやすいです。

ミステリーのようですが、どちらかというと家族物語という感じが
します。

「復讐の正当化」については、私自身は、良いと思います。
「やられたらやり返す」を批判する人間は、大抵無責任な人間です。
自分がその立場に立って考えられない人間の言う事など聞く必要
は無いですし、むしろ、復讐の正当化をするべきだとも思います。
まあ、そうなれば、負の連鎖を生むでしょうけどね。。。

倫理観としては、既に答えが出ているポイントについて、改めて
問いかけている小説ですね。
好き嫌いが分かれる作品だと思います。

ミステリーとしては、少し弱い気がしましたが、家族物語としては
結構楽しめました。

レビュー投稿日
2013年4月24日
読了日
2013年4月24日
本棚登録日
2013年4月24日
2
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