幽霊塔

3.79
  • (25)
  • (51)
  • (34)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 596
レビュー : 55
著者 :
制作 : 宮崎 駿 
こぶたちゃんさん 小説   読み終わった 

宮崎駿の装丁画と人気作『カリオストロの城』のモデルになったことで話題になっていた本書。
江戸川乱歩は小学3〜4年のときに図書室で少年探偵団シリーズをほぼ読破するほどハマりましたので、久しぶりに読んでみようと買ってみました。(つまり、耽美派としての江戸川乱歩作品は読んだことがない。)
開けてびっくり。実は宮崎駿が描いているのは表紙だけではないんです!口絵の漫画や映画用の絵コンテが数ページあって、それがもの凄く楽しい〜。宮崎駿のオタクっぷりがキュート。。><。。 駿少年のうきうきしてる気持ちがあふれていて、1時間くらいながめられます。

江戸時代の金持ちに作られた仕掛け時計台のある西洋屋敷を舞台に、そこで繰り広げられた過去の殺人事件、隠された財宝、幽霊が出るといううわさ、いわくありげな美女などTHE NOVEL!な要素がてんこもり。
話はけっこう都合良く流れるし、悪役もそこまで悪人ではないので、昔の作品だな〜という感じはあります。でも、ページをめくる手を止めさせないのは、さすが通俗文化の王道(by駿)! 楽しくあっという間に読めました。それもそのはず。小学生だった乱歩少年(種本の黒岩涙香版『幽霊塔』)や駿少年を虜にした作品ですものね。

思ったのは、小説を映像化や漫画化してほしいものって、自分の想像力を超えたものではないかと。複雑な構造のものが出て来る作品って、読書が好きでも頭がこんがらがる人も多いのでは……。幽霊塔の内部構造とかわたしの稚拙な想像力では想像が中途半端になってしまって、こんなに上手に絵にできるなんて本当に天才だな〜駿くん、と小学校の同級生みたいに思ったのでした。

レビュー投稿日
2015年7月22日
読了日
2015年7月21日
本棚登録日
2015年7月22日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『幽霊塔』のレビューをもっとみる

『幽霊塔』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『幽霊塔』にこぶたちゃんさんがつけたタグ

ツイートする