骨音―池袋ウエストゲートパーク3 (文春文庫)

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本棚登録 : 4864
レビュー : 348
著者 :
karasu10281028さん  未設定  読み終わった 

[骨音]
 骨の音を求めるなんて良い題材。
 何かに取り憑かれた人がいて、その人が産み出すものは人を惹きつける。もちろん才能が無いとイかれた奴で終わるのだが、この作品に出るスライみたいに才能があると天才と言われる。でも犯罪はよくない。
 ドラマの特別編のメインとして、この話使われた。あちらも面白かった。

[西一番街テイクアウト]
 マコトの優しさは、少女にも分け隔てなく与えられる。
 サルも外伝を経て偉くなっているようだ。このままだと独立してしまったりするのだろうか。
 タイマンのシーンが青春小説みたいで、ちょっと愉快。マコトは武闘派ではないと言っているが、戦うと強い。やる時はやる男なのは間違いない。

[キミドリの神様]
 新しい通貨なんて、仮想通貨で盛り上がっている現代にも、少し繋がりがある。
 ビットコインもそうだったが、新しい物は問題が多いのでしょうがない。
 話としては小粒だったので、ラストへの箸休めかな。題材は面白いのだが、あまり膨らませられなかったのだろう。

[西口ミッドサマー狂乱(レイヴ)]
 この話が3巻のメインで、ドラッグとレイヴというアングラなテーマ。レイヴなんて正直どんなものか分からないけど、いかがわしさは満点だ。
 2000年代に入ってからも、合法ドラッグが流行ったりもしたし、現実にも珍しい話ではない。
 西口公園で大規模レイヴをやるのは、豪胆な話だ。上手くウロボロスも釣れたし。
 イッセイは自分がすい臓がんになったから、スネークバイトをばら撒き出した。一人で死ぬのが怖いのか、自暴自棄になったのか、どんな感情があったかは分からないが、もし聞いたら何かしらの理屈があるのだろうか。をやる人の理屈は、あまり分からないけど、刹那的に狂っていたいだけなのだろうか。今が良ければ全て良しなんて、それは動物と何が違うのだろう。動物になりたいのだろうか。
 結局のところ、生きている事に、スリルを感じたいなんて、私には分からない。ドラッグをやって、時間を早くしたり遅くしたりをしなくても、人は自分の力で、想像力で出来るのではないか。

レビュー投稿日
2018年11月22日
読了日
2018年11月22日
本棚登録日
2018年11月22日
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