初フーコー。購入日は思い出せないが10年以上前。二日前に最後の章は読み終えていたが、その後の固有名詞及び事項索引で更に二日を費やす羽目に。最後の最後まで手を焼かせてくれる書物だ……。ニーチェの系譜学を範とし、人文科学の考古学と銘打たれたこの一冊。しかしながらニーチェとは似ても似つかぬ堅い文章の上、凄まじい勢いで手札を切っていく博覧強記のフルコースゆえ、特に第六章の経済学に関する箇所などは何度も読む手が止まってしまった。有名な掉尾の文章を肝に銘じつつ、これが最後のフーコーにならぬことを切に願うばかりである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2014年8月21日
- 読了日 : 2014年8月21日
- 本棚登録日 : 2008年1月4日
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