
令子の日記:誰も彼の今の苦労はわからないだろうワードと叫びたいだろう。目奪われ、言葉を失い、この上何を奪おうと言うのか、神はあるのか
もうろう者は、他社と触れ合っていない状態では、完全な静かな夜の世界に入る。しかし、そこにコミニケーションが始まれば、窓が開かれ、現実世界と接続する。その移り変わりは劇的で、瞬間的になされ、しかも双方向だ。
苦悩には意味がある。
私は生きた点字 -いのちを持った会話の大切さを、盲ろう者とともに 広く社会に問い続けていきたいと思っている
あとがきに「本書は、筆者が2008年に東京大学に提出した博士論文にかなり加筆訂正を行なったものである。」と書いている。
508頁のボリュームは、驚き。352頁から巻末資料。感想文、指点字、成績表、新聞記事など多彩。渾身の力作です。
- レビュー投稿日
- 2016年11月14日
- 読了日
- 2016年11月14日
- 本棚登録日
- 2016年11月14日
『ゆびさきの宇宙――福島智・盲ろうを生きて (岩波現代文庫)』のレビューへのコメント
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