ホルモー六景

3.73
  • (392)
  • (613)
  • (706)
  • (66)
  • (13)
本棚登録 : 3170
レビュー : 630
著者 :
Kasuminさん 万城目学   読み終わった 

『鴨川ホルモー』の続編、のようなもの。

相変わらずのくだらなさが、肩の力をふっと抜いてくれる。ばかばかしくて、でもほんのちょっぴり教養も散りばめられていて、なんだか楽しくなってくる。

定子と彰子なんて、古典を思い出して「ぬはっ!」っとなってしまいました。
二人静、上手いなあ。
紫式部、清少納言…平安を代表する二人の女流作家に仕えた、女中の名前。
定子と彰子を「さだこ」と「しょうこ」で使ってくるなんて、となんだか嬉しくなっちゃいました。

梶井基次郎の『檸檬』なんかも、ごく最初の方に「あれれ…?これって梶井基次郎?」「ん?『鼻』なら芥川龍之介だよな」など気づきながら読んでいたので、一層面白かった。
気づいた瞬間の、「あれ、もしかして」っていう淡い期待感って、なんだかすき。

そしてやっぱり、京都の大学に通ってる方々ほんとに羨ましい!!!
名古屋にもホルモーあればいいのに、と思っていたら、今回東京にもホルモーがあったことがこの作品内で判明。
万城目さん、やりよる。おもしろです。

短編集で、時間軸もばらばら。
読後にふわーんと余韻だけ残して終わるこの本。
頭の中で想像だけがふわっと広がって、でも全然嫌な感じじゃなくて、むしろ心地よくて、
つまり、この本も『鴨川ホルモー』同様好きでした。

好きです。だって、くだらないんだもん。

くだらないって、素敵だよ。

レビュー投稿日
2014年2月7日
読了日
2011年5月15日
本棚登録日
2014年2月7日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ホルモー六景』のレビューをもっとみる

『ホルモー六景』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする