葉桜の日 (新潮文庫)

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本棚登録 : 377
レビュー : 30
著者 :
Kasuminさん 鷺沢萠   読み終わった 

非常に巧い小説だと思います。



自分は一体、誰なんだろう?

そんな思いを抱えながら生きてきたジョージ。

彼が自分の出生の秘密、志賀さんの秘密を知った後、本来ならば、ようやく自分が誰だったのか分かるはずなのに。

自分が余計分からなくなってしまうジョージが繊細に描かれていて、

「僕はホントは、誰なんだろうね?」

彼のこの一言が非常に鮮烈で染みました。


大人への反抗心をむき出しにするわけではなく、若さを生き生きと描く、秀逸な作品。

これを二十代前半で書いたというのだから、本当に鷺沢さんには舌を巻いてしまいます。

天才っているのねー。

レビュー投稿日
2014年2月6日
読了日
2010年2月21日
本棚登録日
2014年2月6日
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