実録! あるこーる白書

制作 : 月乃光司 
  • 徳間書店 (2013年3月15日発売)
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本棚登録 : 273
感想 : 58
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アルコール依存症だった過去をもつ漫画家の吾妻ひでおさんと同じく漫画家でダンナさんがアルコール依存症だった西原理恵子さんが自身の体験を語り合う本・・・と思いきや、その座談会にもう一人、月乃光司という方が加わり、赤裸々に自身の体験、アルコール依存症とはどんなものなのか語り合っています。

いや~。
内容はかなり過激ですごいものだった。
でも、全然悲惨だとか、暗さとかを感じない。
語り合っている三者が飄々と語ってるからだと思う。
ただ、ここまでこの内容をさらっと客観的に語れるというのは、それだけ壮絶な経験をして、それを血を吐く思いで乗り越えたからだろうとも想像できました。

これを見ると、アルコール依存症とは本当に恐い病気だと思う。
でも、それを説教くさくなく、ただただ、自分たちの体験とか知識を生くさく語っている。
それがむしろ心に響く。

何年も断酒していても奈良漬一枚で元通りに戻るって、そんな文章があって、それがすごく印象的でした。
洋酒が入ったお菓子とかでも危ないとか。
そんな何気ない文からアルコール依存症がどんなものかひしと伝わってきます。

お酒はどこでも売ってるものだから薬物依存症と違い、どうも危機感が薄くなりがちに思う。
それに手に入りやすいからたちが悪い。
依存症の人にとっての誘惑は至る所にある。
そんな中、依存症を克服できた吾妻ひでおさん、そんなダンナさんを支えた西原さんの精神力はすごい。

アルコール依存症は恐いものだと分かる、そして、依存症についての正しい知識が分かりやすく分かる本です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2014年6月19日
読了日 : 2014年6月
本棚登録日 : 2014年6月19日

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