今はちょっと、ついてないだけ

著者 :
  • 光文社 (2016年3月17日発売)
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本棚登録 : 606
感想 : 116
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失敗した・・・。
以前この人の本を読んで合わないな・・・と思ったのに、作者名を忘れていたために、また読んでしまった(>_<)
最初の方はそういうのを忘れるくらい順調に読めてたけど、途中から「どうも話に入りこめない」「面白くない」となっていき、どんどん尻すぼみ状態。
そして、後半はもう読むのが苦痛で斜め読みになってしまった。
途中、「何だかな~」と思い、前も読んだ作者の本だと分かった時、「やっぱりね・・・」と思った。

内容はひと言で言うと、自分の仕事に疑問を感じ、カメラをやめた元カメラマンの男性と彼に関わる人々、主人公の再生する様子を描いた物語。

斜め読みだからえらそうな事は書けないけど、読んでいて私が思ったのはこの男性、何でカメラをやめるまで思い悩んでるのかな~、何でいつの間にか立ち直ったのかな~という事。
それくらい内容が伝わってこない。
ただ、表面上の事をきれいに書いているだけで私の中に入ってこず、表面を素通りしていったという感じだった。
結末も、どうせこの内容ならこうなるだろう・・・という通りで、やっぱな・・・と思いつつ「はぁ~・・・」って感じ。

この話は連作短編という形式で、各話毎に違う登場人物の目線で描かれているけど、その分、主人公の存在が薄いと感じた。
もっと彼中心に書いたら良かったのに・・・。
彼もただの登場人物の一人でしかないような書き方だった。

多分、私とこの作者とは感覚が違いすぎる。
ちゃんと作者名を覚えておこうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年10月19日
読了日 : 2017年3月16日
本棚登録日 : 2016年10月19日

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