キャベツ炒めに捧ぐ

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本棚登録 : 888
レビュー : 187
著者 :
katatumuruさん  未設定  読み終わった 

東京私鉄沿線の小さな町の商店街の中にある惣菜屋「ここ屋」
手作りの季節の料理を出すその店を切り盛りするのは60代の3人の女性。
オーナーの江子と従業員の麻津子と郁子。
三人の名前を合わせて来る、待つ、行く。
それに三人が心ときめかす出入りの米屋の青年、進を合わせて、ロイヤルストレートフラッシュ。
などと冗談を言う明るい性格の江子。
だけど、彼女は今だに別れた元ダンナに未練があり何かと連絡を取ってしまう。
他の二人も同じくそれぞれに訳ありの過去をもち孤独な生活を送っている。
その生活にささやかな花を添えるのが決して豪華じゃないけど丁寧に作られた心づくしの料理たち。

茄子の揚げ煮、茸入り肉じゃが、秋鮭の南蛮漬け、蒸し鶏と小松菜の梅ソース、白菜とリンゴとチーズと胡桃のサラダ・・・。
想像しただけで美味しそう~。
どれも家庭料理のメニューだけど、梅ソースとか胡桃を使うだとか、作る人がちょっと、ひと手間入れたいんだってこだわりと料理が好きなんだって事を感じる。
それに、旬の食材を使っているのが素敵。
こんな料理を日替わりで食べたられたらどんなにいいだろう~。
近くにこんな店あったら絶対行くよ~。
まるで文章からほかほかと料理の湯気が立つようでした。
とても読みやすい文章で知らないうちに、あれ?こんなに読んでた・・・という感じです。

ただね~、いくら何でもこの3人、60代にしては幼くないか?と思いました。
言葉遣いといい、行動といい、年齢を知らないと20代か30代くらい?と思ってしまう。
彼女たちよりは若い私だってこんな言葉遣いはしないゾ。
それに、いくら何でも自分の息子(下手したら孫!)くらいの歳の青年に3人が3人揃って熱を上げるかね・・・。
その違和感がずーっと最後までついて回って入り込めなかった。

所で、タイトルのキャベツ炒めですが、今まで作った事がないのに気づきました。
野菜炒めなら作るけど、キャベツ炒めって地味すぎる。
でもこの本を読むと作りたくなりました。
あ、そうか。バターで炒めて醤油をたらすわけね・・・。
それに卵を加えたら結構いけるかも。
そんな風に料理のヒントをもらえたり、ちょっと丁寧に料理を作ってみようか、と思う本でした。

レビュー投稿日
2013年7月12日
読了日
2012年7月5日
本棚登録日
2013年7月12日
2
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