生物の世界 (講談社文庫 い 26-1)

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  • 講談社 (1972年1月15日発売)
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感想 : 12
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社会について、の章だけ。自分が知りたかったことの先がある気がした。

久しぶりに母校の図書館に駆け込んで読んでみた。「社会」の章。
棲み分けには空間的棲み分けと時間的棲み分けがある。
さらに流動性が低い社会の棲み分けは顕著(例えば植物)であるのに対して、流動性が高い社会(例えば水棲生物)の棲み分けは一時的、偶然の要素が介在する。

集団の繁殖が飽和状態を超えたあと同じ繁殖率でいくと世の中が不毛な生存競争の修羅場と化す。生物らしい円満な解決としてその生物社会が食う者と食われる者とに分業発展することで繁殖率を減退させずにその飽和状態を持続できる。つまり社会を分割する。大きくなった者はさらに大きくなる方向に複合同位社会を分離し、小さくなった者はさらに小さくなるように分離していく他ない。
そしてお互いにお互いを効果的に活かす配置方法を探る。

面白かった。自分が知りたいことが何なのかわからないが、この辺に何かある気がしてきた。どのような棲み分けがウィンウィンを最大化させるかとか、どのような場合に分離が必要とされるのかとかそういうとこ。

合意形成でも統合派と棲み分け派がいると思うが、棲み分けのdisadvantageはまさにこの過剰な二極化というものだとおもう。それが「富」基準であった場合に現代で問題になってる。しかし知識や暴力ならばどうだろうか。

そしてうまく棲み分けできていないからこそ労働環境が知識追求にとって危険な場所となっている。最適配置、意思決定、選択の問題とかはこの辺の話なのだろう。

しかしこの分野って何て分類されるの?彼は一応人類学と動物学者らしいが、あとは生態学とかも関係あるのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Doctor thesis
感想投稿日 : 2016年2月5日
読了日 : 2016年2月5日
本棚登録日 : 2016年2月5日

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