中学生のころから、星新一に始まり、小松左京、筒井康隆、豊川有恒など、当時SFがブームで、次々に文庫本が出るのを読みまくった。今もそうなんだろうが、当時は出版社がこれという作家の作品を、鍋の底をさらえるようにして文庫化するというのを、しょっちゅうやっていた。横溝正史とか、森村誠一とか。
しかし、さっすがに40年も経てば、星新一もほとんどというか、作品自体の内容などまったく記憶に残っていない。有名な、ぼっこちゃんくらいか。あらすじを覚えているのは。
新作気分で読めるからいいんだけど。星新一の作品は、時世の描写がないので、いつの時代のものか、という時間感覚がずれることもないし。
一つ一つの作品それぞれ、淡々としている。そこがいいんだと思う。ふーん、と、ふん、の中間。ちょっとだけ、にやり。さわやかに読み終えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年4月28日
- 読了日 : 2016年10月16日
- 本棚登録日 : 2017年4月28日
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