ありふれた手法 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1990年11月27日発売)
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感想 : 37
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中学生のころから、星新一に始まり、小松左京、筒井康隆、豊川有恒など、当時SFがブームで、次々に文庫本が出るのを読みまくった。今もそうなんだろうが、当時は出版社がこれという作家の作品を、鍋の底をさらえるようにして文庫化するというのを、しょっちゅうやっていた。横溝正史とか、森村誠一とか。

しかし、さっすがに40年も経てば、星新一もほとんどというか、作品自体の内容などまったく記憶に残っていない。有名な、ぼっこちゃんくらいか。あらすじを覚えているのは。

新作気分で読めるからいいんだけど。星新一の作品は、時世の描写がないので、いつの時代のものか、という時間感覚がずれることもないし。

一つ一つの作品それぞれ、淡々としている。そこがいいんだと思う。ふーん、と、ふん、の中間。ちょっとだけ、にやり。さわやかに読み終えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月28日
読了日 : 2016年10月16日
本棚登録日 : 2017年4月28日

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