北の狩人〈上〉 (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 542
レビュー : 36
著者 :
katmaniaさん  未設定  読み終わった 

発端は12年前。何人かの人間が殺された。迷宮入りしたはずの事件に対し、主人公である刑事が実母の死をきっかけに行動を起こしたことで、やくざ、カタギ、刑事たち、それぞれ複雑に絡んだ因縁が再びつながり始める。

文句なく面白い。ただの軽い犯罪小説ではない。舞台設定がいい。登場人物のキャラ設定が面白い。秋田の伝説のマタギの血を引く孫。やくざに向いていないやくざ。やくざを喰おうとするカタギ。物語が進むほどに明らかになっていく事件の真相と登場人物それぞれの欲望。

舞台の幕を開ける役割の女子高生、杏も血なまぐさいストーリーに彩を添える。

昔、漫画雑誌スペリオールでもんでんあきこ氏作画による連載を読んでいたが、原作があったことは、もしかしたら当時気づいていたかも知れないが、すっかり忘れていた。漫画もすごく面白かったので、原作の方も読んでみようと思った。ビジュアライズされた漫画のキャラ達が頭の中に浮かんで仕方なかったが、もんでん氏のタッチは嫌いでなかったので、むしろそれも楽しみながら読んでいった。漫画の方で多少手を加えた脚色や人物の変更があったが、そのちょっとした比較もまた一興。時間がずいぶん経っていたせいもあるが、面白さと興奮をスポイルすることもなかったし、原作は原作で十二分に楽しむことができた。もういちどもんでん氏の漫画の方も機会があれば読んでみたくなった。

レビュー投稿日
2017年4月28日
読了日
2016年2月23日
本棚登録日
2017年4月28日
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