ーーーひとってどらまじゃないから、どんなことがおこるかわかんないよねーーー
発売日から読み始めてきょう読了した。
読み終わりたくなかった。
読み始めたときからSNSで白いページの箇所が〜という声を何個か聞いていて、白いページにたどり着くのが怖かった。何が書いてあるのか、ドキドキした。
日々のことを書くのは相当に覚悟がいるし、このひとは潔く気持ちのことも書くので、真似したくとも真似できない。
面倒くさいくらい女性で、その素直な筆致に溺れそうになる。
読んでいて、下の娘、えんちゃんの発言にドキリとする部分がたくさんあった。上の娘、くらしちゃんが子どもらしい自我の通し方をする一方で、石田さんを思いやってお泊りに行かないところなんかも大人びている。将来大物になりそう。
他人である家族と暮らす、生きていくということを、あらためて考えさせられる。
どんなにうまくいっていて穏やかな夫婦、パートナーであっても、血縁のない者同士が寄り添うことってどういうことなのか。血縁関係にあったってわかりあえないことがたくさんあるのだから。
わたしの他者たち。
降伏の記録。
ひとを惹きつけてやまない書き手さんなので、書いてほしいとおもってしまうのは読者としての我儘です
でも、いつかまたシミのように残るものがあったらそれを見つめて書いてほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
随筆
- 感想投稿日 : 2017年11月11日
- 読了日 : 2017年11月11日
- 本棚登録日 : 2017年11月11日
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