きみの体は何者か ――なぜ思い通りにならないのか? (ちくまQブックス)

著者 :
  • 筑摩書房 (2021年9月17日発売)
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感想 : 26

〇身体全部についてではなく、“話す”ことに特化しています。
〇新しい視点

・吃音について知ることが、体について知ることになる。
・言葉を喋る
 ①声帯を震わせて音を出す
 ②その音を喉や口の位置を変えることで加工する
 ③音を出しながら次に出す音に備える
 ④話す内容を考える
 ⑤相手の反応を見て音量・言葉遣い・内容を調整する 
 ⑥身振り、手振りを加える
 ⑦会話の流れを読みつつ発言権(ターン)を取りにいく
 ⑧その場にふさわしいキャラクターを演じる
 …①から③は音を出す作業
  ④から⑧は伝えるための作業
  話すとき、これらを同時に調整しながら行う
 移民の国アメリカでは、これらは難しいことを前提にしたコミュニケーション。
 日本では喋れないことの方が目立つ。

・“ん”

・体のエラー
 「連発」
 体が試行錯誤しながら音を出す
 吃音はわたしと相手との「あいだ」で起こる
 「離発」
 声が出ない。体のストライキ。世界から切り離される感覚
 孤独と孤立。言葉は孤独によって、磨かれる。
 連発を隠すための難発。症状だけど対処法

・言い換え
 離発・難発を予感したら、言い換える。
 固有名詞の壁:すべての言葉が言い換え可能ではない
 …忘れたふり。フィラー
 …ニュアンスがずれることもある。
 言い換えず敢えてどもることで、オープンにする

・何が自分にとって、その人にとってベストか
 身体的アイデンティティ
 自分の身体に100%満足している人はいない。

・自分の身体にはどんな特徴があるか。身体とどんな付き合い方をしているか。
 …メタファーを味方にする。現実を捕らえるときに必要なもの。
  例:パンデミック
    ←戦争 地球から撲滅することがウイルス対策
    ←引っ越し 環境との関わり方がウイルス対策
・自分の「言葉」を獲得する。メタファーには、自分でない人を自分にする力がある。
・思い通りにならないことが、思いがけない出会いをもたらす

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 4類:自然科学
感想投稿日 : 2021年12月28日
読了日 : 2021年12月26日
本棚登録日 : 2021年12月28日

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