〇身体全部についてではなく、“話す”ことに特化しています。
〇新しい視点
・吃音について知ることが、体について知ることになる。
・言葉を喋る
①声帯を震わせて音を出す
②その音を喉や口の位置を変えることで加工する
③音を出しながら次に出す音に備える
④話す内容を考える
⑤相手の反応を見て音量・言葉遣い・内容を調整する
⑥身振り、手振りを加える
⑦会話の流れを読みつつ発言権(ターン)を取りにいく
⑧その場にふさわしいキャラクターを演じる
…①から③は音を出す作業
④から⑧は伝えるための作業
話すとき、これらを同時に調整しながら行う
移民の国アメリカでは、これらは難しいことを前提にしたコミュニケーション。
日本では喋れないことの方が目立つ。
・“ん”
・体のエラー
「連発」
体が試行錯誤しながら音を出す
吃音はわたしと相手との「あいだ」で起こる
「離発」
声が出ない。体のストライキ。世界から切り離される感覚
孤独と孤立。言葉は孤独によって、磨かれる。
連発を隠すための難発。症状だけど対処法
・言い換え
離発・難発を予感したら、言い換える。
固有名詞の壁:すべての言葉が言い換え可能ではない
…忘れたふり。フィラー
…ニュアンスがずれることもある。
言い換えず敢えてどもることで、オープンにする
・何が自分にとって、その人にとってベストか
身体的アイデンティティ
自分の身体に100%満足している人はいない。
・自分の身体にはどんな特徴があるか。身体とどんな付き合い方をしているか。
…メタファーを味方にする。現実を捕らえるときに必要なもの。
例:パンデミック
←戦争 地球から撲滅することがウイルス対策
←引っ越し 環境との関わり方がウイルス対策
・自分の「言葉」を獲得する。メタファーには、自分でない人を自分にする力がある。
・思い通りにならないことが、思いがけない出会いをもたらす
- 感想投稿日 : 2021年12月28日
- 読了日 : 2021年12月26日
- 本棚登録日 : 2021年12月28日
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