よみがえる天才1 伊藤若冲 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2020年4月7日発売)
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感想 : 18

客観的というより、著者の若冲大好きメガネ感がこぼれ落ちており、おもしろく読めた。

文中に図を参照したいものがたくさん出てきたが・近くにその指示する図がなく、都度パラパラ探した。図番号だけでなく、掲載ページも記してくださると、より良かった。


型をベースに個性を開かせる江戸文化。
→あきたらぬ人々が「奇」を求め始める。

若冲は当時からもてはやされていたにもかかわらず、本質は理解されていないと思っていた。

勉強嫌い、字はへた、技芸で身につけたものは無い堅物。ただ、絵だけはずっと描き続けていた。

23歳で、父親が死去、家業の青物問屋を継ぐ

大典顕常との交流。禅への傾倒。

狩野派・土佐派に学んだのち、中国の絵画に関心を持つ。

仏教「自然界のすべてのものに生命がやどる」
→若冲の全てに均等に力を注いだ画風。

P 105「若冲は、数万本とも思われる鶏の羽毛の筋一本一本を、全て一筆書きで描いていたのです。」
←自分は、ハッキリと意を掴めず。羽毛を途切れることなく一本の線で描いた?一本一本、羽毛を描いていった?羽毛の筋を私が理解していない?
後日、機会があれば確認すること。

墜落のモチーフ。

ハートとオバケは、もっと大きな画集か展覧会で見てみよう。うんうん!と思うか、いやいや!と思うか。

西洋の絵が中国の絵に影響を与え、その中国の絵が日本の絵に影響を与え、その日本の絵が西洋の絵に影響を与える。
巡りめぐっている。

錦市場のトラブルに町役人(年寄役)として、粘り強く奉行所などと交渉した。
→社会人としての顔。

モザイク画。
→西陣織がヒント?

フラクタル。
→科学の視点。

「千載具眼の徒を待つ」

天明の大火で全てを失った若冲は、生活のために筆をとるようになった。73歳。

「米斗翁」

京都・若冲詣でをしたい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 7類:芸術
感想投稿日 : 2020年8月17日
読了日 : 2020年8月18日
本棚登録日 : 2020年8月18日

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