父が交通事故で亡くなった。
幼い頃、母は離婚し、父と私を置いて家を出た。
父には1ヶ月後に結婚を控えた女性がいたが、彼女も一緒に事故に遭い今は入院している。
おいでと言ってくれる叔母がいるが、引き取る余裕なんてないのはわかっている。
何よりも、この家に居たい。
中学生の雨音はどうにも身動きが取れなくなったところを、実の母・国吉さんと暮らすことになる。幼馴染みの蓮太郎のさり気ない気づかいに息をつき、父の彼女だった穂波さんとも新しい関係を結びなおしていく。
〇ずれたりすれ違っているところもあっても、よい家族なのだなあと思う。国吉さんはADHD の自分を律して、穂波さんはちゃっかり大らかに、雨音ちゃんは真面目に少しずつ柔らかな世界と自分を見つけられるのではないか。
連太郎くんは、これから学生の時代をしっかり味わって欲しいな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
9類:YA
- 感想投稿日 : 2021年8月12日
- 読了日 : 2021年8月12日
- 本棚登録日 : 2021年8月12日
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