岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。 (ほぼ日ブックス)

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岩田さんの事を知らなかったけれど、言ってる事とてもいい。いい人。この人の言葉を知らせたいと身近な人が思うのも頷ける。

不満をもっている相手は不満が溜まっていれば溜まっているほど、まずその不満をこちらが聞かないと、こちらの言うことは耳に入らない。言いたいことを言った後だったらある程度入る。「人は逆さまにして振らないと、こんなにもものを言えないのか」

自分たちは何が得意なのか。何が苦手なのか。それをちゃんと分かって自分たちの得意なことが活きるように、苦手なことが表面化しない様な方向に組織を導くのが経営。

ボトルネックがどこなのか見つけて、そこを直さないと全体は全く変わらない。困難な課題を分析して解決の糸口を見つける事。

今良いとされているやり方は、本当に正しいのか。変わっていく周囲の物事に敏感であるように仕向けていかないといけない。とは言っても、成功体験した集団を現状否定して改革すべきではないと思う。理解や共感は得られない。
問題のある所に入ってプロジェクトを立て直す時も新しい人として入り、色んな人に配慮しながら今まで頑張ってきた人達を腐らせずに活かしていく。全然威張ってなくて、相手の自由をすごく大切にする感じが伝わってくる。


面談では答えやすいことから聞く。その人の本性を引き出せるから。「今までしてきた仕事で1番面白かった事、辛かった事は何?」など自分の事だから答えやすいし、何よりその人の事が分かる。

新人が会社から1番求められていることは「飾るな」ということ。それといかに同じ事で何度も他の人を煩わせないかという事。仕事が面白いかどうかは自分が何を楽しめるかという、枠の広さに左右される。

コミュニケーションが成立している時はどちらかが相手の理解と共感を得るために、どこかで上手に妥協している。

人がまだ変化を感じていない内に気づくために仮説を立てては検証する事を繰り返す。より遠くが見えるようになるし前には見られなかった角度でものが見れるようになる。

費やした苦労やエネルギーよりもご褒美が大きいと感じたら人はそれをやめない。習慣が継続する才能とは「ご褒美を見つけられる能力」成し遂げる事よりも、成し遂げたことに対して快感を感じられる事。これが適応されると得意な事が増えていく。

自分の有限の時間やエネルギーをどこに向けるべきか突き詰めて考えていくと「自分が生まれてきた意味」までいく。

自分が何かにハマっていく時になぜハマったかがちゃんと分かると、そのプロセスを別の機会に共感を呼ぶ手法として活かすことができる。

アイディアというのは、複数の問題を一気に解決するものである。一気に全体が見渡せるようになる。

ダメ出しをしながらも、素材を無駄にしない工夫。使えない素材であっても別のところで使う事を提案。相手を動けないようにしてから、避けようのない急所を突く。

「制約はクリエイティブの母」何を足すか、捨てるかではなく、「何をやらないと決めるか」が大事。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年10月17日
読了日 : 2020年10月18日
本棚登録日 : 2020年10月6日

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