夏休みなのでビジネスを離れた本を読もうと思い、以前購入してそのままになっていた分厚い本書を選んだ。哲学、特にソクラテスの考え方に関して本人がいろいろな人々と議論する形で紹介している。悪妻といわれたクサンチッペや弟子のプラトンも次々に登場して言いたい放題。政治や選挙、IT、ベストセラー本、男女差別、愛国心などで議論されていることをとりあげてはその矛盾点などを次々に暴いて行く。最終的には自分で考えること、知らないことを知りたいと思うことの重要性を述べていると思われるが、この思考法というか、本質に辿り着こうとする考え方は役立ちそうだ。でも、実際に使ったら煙たがられるだろうな。
キリストが云ったことはキリスト教になったが、ソクラテスが云ったことはソクラテス教になっていない。神様云々ではなく自分がどう生きるかということが中心だからかな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年3月11日
- 読了日 : 2013年8月11日
- 本棚登録日 : 2014年3月11日
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