自衛隊の警務隊を描いた作品は少ないので、中々興味深かったです。加えて、主人公が女性幹部と言う事と、主人公の上官の幹部がなぜか言葉遣いが・・・?と言う所も、興味深い(笑)いい舞台設定です。
舞台設定はどこかしらコミカルですが、内容は中々シリアス。自衛隊の動機の繋がりが、悲劇につながると言う感じです。そこの描き方も良かったです。
上官の言葉遣いについては、伏線が張られているんですが、その伏線の回収はされていないんですよねぇ。幹部自衛官は、異動が多いので、中々一つのところを舞台にした物語は書きにくいかもしれませんが、少なくとも、伏線の回収を込みにした続編は期待したいです。
《追記》
ふと気になって、著者の前作『深山の桜』の情報を確認。やっぱりいました、警務隊の植木一等陸尉。そして、シスター東。なるほどね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年1月19日
- 読了日 : 2018年1月19日
- 本棚登録日 : 2018年1月16日
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