大人にはわからない日本文学史 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年6月15日発売)
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本棚登録 : 136
感想 : 18
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村上春樹の読者相談サイトと一緒に読んでるんだけど、これがシンクロニシティな感じなんだよな。村上春樹の小説は音楽的で、音楽的というのが何を意味しているか?というと、根拠が前に鳴っていた音だけであるということ。小説として記されている文字の羅列が小説の構成要素で、それは、始まりをきちんと深く深く考えていけば自然と流れ出るもので、必要とされる技術は観察であるということ。これらは、集団的な無意識につながるようなことであるということ。みたいなことを村上さんが言ってるんだけど、その話と綿矢りさ、樋口一葉の比較をしてOSが違うって論評するあたりがとても近く感じまました。ブーバキキみたいな話だったり、濁音製品名みたいな話だったりもつながるんだけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月14日
本棚登録日 : 2015年2月14日

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