No Time for Goodbye: A Thriller

著者 :
  • Bantam (2008年8月26日発売)
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本棚登録 : 16
感想 : 2
3

朝起きると、家族が消えていた。
なんの説明もなく。

そこまでならミステリーとしては新しくない。
でもその前夜に主人公が両親と大げんかをしていたら。
母親を傷つけ父親に心にもない言葉を浴びせていたら。

この小説の主人公は、
ふたつの不安を抱えて25年間苦しんで来た女性です。
自分の家族は生きているのか。
そして、自分は本当は愛されていなかったのではないか。

この2つ目の不安が最後の最後に明かされます。
ミステリーなのに冒頭と最後で泣けるのは初めてです。

英文もすっきりと読みやすく、最後まで飽きさせません。
時折出てくる"ふたり"の会話の得体の知れない異常さも効果的。
読んでよかった!と思えるミステリー。おすすめです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2012年3月20日
読了日 : 2012年3月15日
本棚登録日 : 2012年3月20日

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