江戸の備忘録 (文春文庫)

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本棚登録 : 317
レビュー : 31
著者 :
kawasyuさん 歴史   読み終わった 

今をときめく歴史学者・磯田道史さんの本。

『武士の家計簿』や『殿、利息でござる!』(そういや羽生結弦くんも出演していた)などの原作を書いた方。

古文書を、まるで新聞を読むようにスラスラ読めるという磯田さんが、古文書から拾い上げた色々な人物のことをわかりやすく紹介してくれている。

この本を読んで良かったのは、東芝の祖になった「からくり儀右衛門」こと田中久重について知れたこと。

9歳で金庫の鍵構造と同じ物を独自に作ったことから始まって、文字書き人形を作り、蒸気機関を作り、蒸気船を作り、アームストロング砲を作り、自転車を作り、通信用電信機を作り……。

こんなレオナルドダヴィンチみたいな天才が幕末の日本にいたのね。知らなかった。

これだけでもこの本を読んだ収穫があった。

他にも、大田垣蓮月(まるでマザーテレサじゃないか)とか、上杉鷹山(今の政治家に見習ってほしい)とか、教科書では習わないような歴史上の人物の興味深い話がたくさん。

「秀吉は権力や財力で何でもできると思っており、稲荷大明神を脅したことさえある」っていう話もツボだった。何ていうおっかないことを……。だから滅びたんじゃないのか。お稲荷さんは怒ると怖いんだぞ。

とりあえず、からくり儀右衛門について書いた本を探そう。

レビュー投稿日
2019年3月29日
読了日
2019年3月17日
本棚登録日
2019年2月27日
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