はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

  • 二見書房 (2008年12月24日発売)
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GTDとは、頭の中にあることや物理的に蓄積しているものをすべていったん一か所に集めて(=収集)、これからとる行動によってカテゴライズし(=処理)、それぞれをあるべき場所に格納(=整理)することにより、日々の作業効率をあげ、ストレスフリーになれるという整理術のこと。

<収集>

・頭の中にある様々なこと
 (やらなければいけないこと、気になっていること、やりたいこと)
・物理的にたまっていくもの
 (メール、資料、メモなど)

それらをすべて「in-box」に集める。
「in-box」とは一時的にすべて仮置きする場所のようなイメージ。
1か所に集められればいいが、紙やメールはそれぞれ集めるしかないので、
①書類受け②メールボックス③電子的なメモ(やることのリスト)
の3つにまとめるのがいいと思われる。

<処理>&<整理>

■その物事に対して行動を起こすべきか?
という問いへの答えに対応し、以下のように分類する。

・まったく必要なし→ごみ
・必要ないが参考のため保管→資料
・必要ないが特定のプロジェクトのため保管→プロジェクトの参考情報
・今は必要ないが第三者に照会中→連絡待ちリスト
・今から行動する→プロジェクトリスト/次にとるべき行動リスト
・いつかはわからないが行動する→「いつかやる/多分やる」リスト
・特定の日におこす必要あり→カレンダー

「次にとるべき行動リスト」と「プロジェクトリスト」は階層関係にある。
次にとるべき行動というのは、あるプロジェクトを成し遂げるために必要な
個々の行動を指す。
ただし、ある単独の行動をすれば終了する場合は、「次にとるべき行動リスト」にのみ記入することになる。(○○さんにメールを送る、など)
もしin-boxに「○○の企画書を完成させる」という事項があれば、それを達成するために必要な次の行動を考え、それを「次にとるべき行動リスト」に書く。(○○さんの意見を聞く など。)

___________

GTDの特徴は、とにかくすべてを今ある状態別に分類すること、常に次にとる行動を考えること。
そうすることで、業務量の多寡にかかわらず今の状況を客観的に把握でき、「何か忘れているのではないか」「何かわからないがとにかく忙しい」という状況を回避できる。

とにかくすべてを分類するためには、すべてを分類できるような「受け皿」(を作るしかないので、その「受け皿」作りをすることが大事だということに気づかされた。
仕事でも部屋の中でも、なんだか片付かないものというのは、位置づけがはっきりしないものであることが多い。
その位置づけを改めて考えることで、たとえばずっと保留になっているこの仕事はやらなくていいとか、いつも部屋に落ちているこの物を片付ける場所を設けようというふうに、解決法が見出されることもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・自己啓発
感想投稿日 : 2012年8月7日
読了日 : 2012年8月6日
本棚登録日 : 2012年8月6日

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