立川談志の記録された演目を、DVD、CD、印刷物等、公式発表されたもの、公式発表されていないが著者の手元に残っているものも含めて入手できるものはほぼすべて、年代順に聞き比べ、談志の落語の変遷を表現の深みが増していく過程を主に解説してくれる。志ん朝、小三治、園楽など同時代のライバルたちの演じたものとも比較して論じられており、これらも聞きたくなるし、また、談志の特徴が更に際立ってみえる。落語を楽しむのであれば、談志の弟子の志の輔や談春から聞き始めるのがお勧め。談志を聞く体験は読書により近い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
芸術
- 感想投稿日 : 2014年1月7日
- 読了日 : 2014年1月7日
- 本棚登録日 : 2014年1月7日
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