ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ

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レビュー : 34
かずさん マネジメント   読み終わった 

立場上、会議をファシリテートすることが多いのですが、
この本に書いてある内容は、すごく腹落ちしました。
とはいえ、実践出来ているかと言えば、また別の話。

誰に参加してもらうべきか、議論する内容の組み立て方、
どんな展開が行われるかといったシミュレーション、
どれも重要な内容ではありますが、ファシリテーション
だけを仕事にしているわけではないため、どうしても
準備がおろそかになってしまいます。

とはいえ、準備したほうがうまくいくのは事実なので、
時間との兼ね合いで何から取り組めばよいのかと、
優先順位を決めて準備して会議に臨んでいきたいと思います。

この本の良いところは、準備以外の会議進行における、
さばきの部分にも触れてくれているところかなと思います。

【勉強になったこと】
・ファシリテーションの本質は、会議に参加している
 メンバーから意見を「引き出し、決めさせ、自ら動く
 ことを助ける」ことである。

・会議をする意義は、1人で決められない・考えきれない
 多くの物事を決めるために、前提の違うメンバーが
 集まって決定していくことである。
 また、決定した内容に対して腹落ちしてもらうため。

・合意形成のステップ
 場の目的の共有・合意→アクションの理由の共有・合意
 →アクションの選択・合意→実行プラン・コミットの
 確認・共有

・人は自分が十分に理解・納得・検討する時間を
 与えられずに判断を求められると強いストレスを感じる。

・多くの人は議論に参加する際、無意識に場の空気を探り、
 それに適応しようとする。
 そのため、会議の冒頭の空気は極めて重要。

・合意形成のステップを細分化することで、
 合意に向けた会議の構成を詳細に考えることが出来る。

・人は多くの場合、何らかの問題・課題に直面すると、
 どうしたらよいのかから考えてしまいがち。
 そうではなく、問題の本質を捉えるためにも、
 What→Where→Why→Howの順番で整理するとよい。

・因果関係が成立するのは以下の3つがそろったとき。
  相関関係がある
  時間的前後関係がある
  第三因子が存在していない
 全てを確認する時間はなかなか無いので、上位2つだけ
 でよいから確認するという姿勢を怠らないこと。

・本当は言いたいことがあるのに言えない人に対しては、
 発言を躊躇する原因を取り除くことが重要。
 場合によっては、個別にヒアリングするといったこと
 も効果的。

・ファシリテーターは議論している内容を完全に理解
 出来ない可能性も十分にあり得る。そんなときは、
 知ったかぶりをするのではなく、素直に確認する
 姿勢を見せることで、理解も深まり信頼も得られる。

・メンバーは話したいことを整理して参加しているわけ
 ではないため、話している内容が重要だったとしても、
 内容が理解しづらいこともある。
 そんなときは、何が足りないからわかりにくいのか、
 といった視点で傾聴し、聞いた内容を補足するような
 質問を投げかけるようにするとよい。

・メンバーの発言を引き出す方法
 ①発言に対する意欲を高める
  話しやすい、興味を持ちやすい論点から始める
  個人名で呼びかける
  立場・役割から発言を促す
 ②発言をしやすいような刺激を与える
  論点を具体的に絞る
  反対意見、別の意見を求める
  事例を紹介する
  制約となっている条件を除外する

・今、ここで議論すべきではない論点を見極めること。
 見極めのポイントは、今議論しても結論が出せない、
 そもそも議論すべき内容ではないの2つ。

・議論すべきではない論点が話されている場合は、
 議論を止める必要があるが、議論を遮られることで、
 人は以下のような不安・不満を感じてしまう。
  - 自分の意見が他人から否定された
  - 自分の意見や論点には価値がないと見なされた
  - 自分の意見を理解してもらえない
 そのため、無理に議論を止めるのではなく、
 話している本人に議論を止める必要性に気づいてもらう
 といったアプローチが大切。
 まずは共感し、その論点を話す前に話すことがある
 ことを提案するといったアプローチが有効。

・会議の最後は、決まったことはもちろんのこと、
 決まらなかった内容に対してもケアすること。
 決まらなかった内容については、何がないから決められ
 なかったのかを振り返り、それを解決するための
 アクションプランについて合意すること。

・本来は会議をコントロールしないほうが会議はうまく
 進むもの。自発的に話してもらう、まとめてもらう
 といったことを会議参加メンバー自ら出来るように
 仕向けることがファシリテーターの腕の見せどころ。
 ファシリテーターはメンバーのロールモデルであり、
 サポーターであることが最も大切。

レビュー投稿日
2016年12月14日
読了日
2016年12月14日
本棚登録日
2016年12月14日
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