グロービスMBA集中講義 [実況]マーケティング教室

著者 :
  • PHP研究所 (2013年12月20日発売)
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マーケティングの重要性を理解しているものの、
何のためにやるのか、やらないことでどんな問題があるのか
を学びたくて手に取った本。

マーケティングの歴史についても触れており、
必要に応じてマーケティング手法も進化していることが
事例も使って分かりやすく説明してくれていた。

マーケティングって難しいとは思うが、
やらないまま突き進むことが如何に無謀なことかがよくわかる。
当たり前だが運だけでは売れない。
やってみて都度見直しを繰り返すことで、
本当に必要なニーズ、顧客を掴むことが出来る。

理論+実践が大切なことだなあと改めて実感した。

【勉強になった内容】
・マーケティングとは、
「労力や時間、資金といった限られた資源で、
 最大限の効果を得るための仕組みづくり」である。

・セグメンテーションとは、
「共通のニーズを持つ人たちの集団を区分けし、
 より絞り込んだ市場として捉え直すこと」である。

・ポジショニングとは、
「一般的にターゲット顧客に、自社の製品をどう認知
 させるかを決定する行為」である。

・STPは何度も行ったり来たりするもので、
 またその順序も決まってはいない。

・市場のリーダーが没落する理由は、
 技術革新、顧客ニーズの変化、
 法規制や関税といったマクロ要因の変化、
 過去の成功体験や働きがいといった企業文化

・過去のデータを使って分析するだけではなく、
 実際にどうなのかを現場を観察することも重要。

・アンケートで顧客の本音は意外と聞けない。
 何故なら言葉に出来ない体験等は書かれないし、
 アンケート項目自体、アンケートを取る側の意図が
 含まれてしまっているから。
 なおのこと、現場に行くことが重要。

・今後のマーケティングでは、「何のため」を打ち出すことが
 重要になってくる。情報が飽和状態となっている時代では、
 他と差別化出来ないと顧客に選んでもらえない。
 出したら売れるの時代ではない。

・究極的には顧客に言ってもらえるような環境を作るのが、
 今後のマーケティングで最も重要かもしれない。
 スタバ等は実際に顧客の意見を汲み取る環境をつくり、
 実際に顧客の意見を取り入れることも行っている。
 アンケートではなく、井戸端会議のような、
 言いやすい環境が必要なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書(マーケティング)
感想投稿日 : 2014年5月26日
読了日 : 2014年5月26日
本棚登録日 : 2014年5月26日

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