マーケティングの重要性を理解しているものの、
何のためにやるのか、やらないことでどんな問題があるのか
を学びたくて手に取った本。
マーケティングの歴史についても触れており、
必要に応じてマーケティング手法も進化していることが
事例も使って分かりやすく説明してくれていた。
マーケティングって難しいとは思うが、
やらないまま突き進むことが如何に無謀なことかがよくわかる。
当たり前だが運だけでは売れない。
やってみて都度見直しを繰り返すことで、
本当に必要なニーズ、顧客を掴むことが出来る。
理論+実践が大切なことだなあと改めて実感した。
【勉強になった内容】
・マーケティングとは、
「労力や時間、資金といった限られた資源で、
最大限の効果を得るための仕組みづくり」である。
・セグメンテーションとは、
「共通のニーズを持つ人たちの集団を区分けし、
より絞り込んだ市場として捉え直すこと」である。
・ポジショニングとは、
「一般的にターゲット顧客に、自社の製品をどう認知
させるかを決定する行為」である。
・STPは何度も行ったり来たりするもので、
またその順序も決まってはいない。
・市場のリーダーが没落する理由は、
技術革新、顧客ニーズの変化、
法規制や関税といったマクロ要因の変化、
過去の成功体験や働きがいといった企業文化
・過去のデータを使って分析するだけではなく、
実際にどうなのかを現場を観察することも重要。
・アンケートで顧客の本音は意外と聞けない。
何故なら言葉に出来ない体験等は書かれないし、
アンケート項目自体、アンケートを取る側の意図が
含まれてしまっているから。
なおのこと、現場に行くことが重要。
・今後のマーケティングでは、「何のため」を打ち出すことが
重要になってくる。情報が飽和状態となっている時代では、
他と差別化出来ないと顧客に選んでもらえない。
出したら売れるの時代ではない。
・究極的には顧客に言ってもらえるような環境を作るのが、
今後のマーケティングで最も重要かもしれない。
スタバ等は実際に顧客の意見を汲み取る環境をつくり、
実際に顧客の意見を取り入れることも行っている。
アンケートではなく、井戸端会議のような、
言いやすい環境が必要なのかもしれない。
- 感想投稿日 : 2014年5月26日
- 読了日 : 2014年5月26日
- 本棚登録日 : 2014年5月26日
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