世界で一番やさしい会議の教科書

4.35
  • (47)
  • (32)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 268
レビュー : 40
著者 :
かずさん マネジメント   読み終わった 

会議とはかくあるべきという内容が、
しっかり書かれている本。

自分自身会議の進め方で苦慮していることもあったが、
そもそも小説形式で書いていることもあって、
非常に読みやすくすっと入ってきた。

読んだあとに振り返って思うが、本当に無駄な会議が多い。
そもそも発言しない人だっているし、
話を振ってもよくわからない発言をする人もいる。
今までどうしようって悩んでいたが、
そもそも参加者としてふさわしいか?考えずに
会議を始めてしまっているからそうなってしまうんだろう。

会議は準備で全てが決まるといっても過言ではないし、
そこを重要視して仕事をしていた時期もあったのに、
時間が経つとこんなにも忘れてしまうものなのか?
とノウハウが定着していなかったことに猛省した。

みんなが会議をよくしようって思える会議が出来れば、
もっと活発な議論が出来るようになるのになあって思った。
ファシリテートのスキルは経験に依存するところが多いので、
何ができて何ができていないというのがITを駆使して、
フィードバック出来るような時代がくればいいのになあ
と思った今日この頃。

【勉強になったこと】
・仕事における会議時間の割合は3万時間と言われており、
 これは社会人人生の中で4割を占める。
 ここがグダグダだからモチベーションが上がらず、
 引いては生産性の低下に直結している。
 裏を返せば、ここがよくなれば生産性は劇的に上がる。

・会議の目的は何か?という問いには正しく答えられない。
 それよりも会議の終了条件を確認することを心がけること。

・報告形式でも使ってよいとは思うが、
 主に議論を伴う会議についてはスクライブが有効。
 ホワイトボードに書き、議論の状況を可視化することで、
 お互いの認識ズレの防止・検討状況が共有出来るようになる。
 「意見」「論点」「結論」を意識して書くようにすること。

・会議に限った話ではないが、意外に他人の話を聞いていない。
 そういった意味でもスクライブは有効である。

・書きづらいのはスクライブの技術が低いのではなく、
 議論がまとまっていないから書きづらい。
 書きづらいときは論点の整理を怠らないこと。
 →腹落ちせずに進んでしまうと、後で思い出せない。

・スクライブの役割
 議論の見える化
 議論の整流化

・会議の準備では、アジェンダ作りで終わるのではなく、
 アジェンダの項目の進め方についても考えておくこと。

・課題解決の5つの階層
 1. 事象:何が起こっているのか?
 2. 問題:具体的にどう困るのか?
 3. 原因:なぜそれが発生するのか?
 4. 施策:どんな解決策があるのか?
 5. 効果:どの施策が効果が大きいのか?
 会議の目的は4と5だが、そもそも2, 3がずれていると、
 それほど有意義な結論が得られない。
 問題認識のズレがないか確認しながら会議を進行すること。

・黙っている人の分類
 1. 議論についていけない
 2. 何かモヤモヤした思いがあるが、まとまっていない
 3. 何か言いたいことがあるが遠慮している
 4. 他の人の意見と同じなのでわざわざ話さなくてもよい
 5. 議論に興味がない
 1も問題だが、特に問題なのが5と考える。
 5については、会議に悪影響を及ぼす可能性もあるので、
 関係無い人は呼ばない等の対策が必要。

・ファシリテーターは会議をこう進めよう!と強制するのではなく、
 あくまで提案型でアプローチするのがよい。

・発言者には最後まで言い切らせること。
 特に日本語は語尾によって全く逆の話になることもある。

・全員がファシリテートのスキルを身につけることで、
 会議自体を改善しようという意識が高まる。
 会議がうまくいかない場合は、全社員にファシリテートの
 スキルをつけさせることも効果的。
 全員ファシリテーターの会議が最も効果的な会議。

・ファシリテーターは完璧である必要はなく、
 むしろどんどん間違っていい。
 ファシリテーターと同じ疑問を持っている参加者も
 中にはいるかもしれない。
 あえてファシリテーターが間違うことで、
 参加者の共通認識を醸成出来る可能性もある。
 逆に間違うのを恐れて言わないのはNG。

・会議の準備における4つのP。
 Purpose(目的)
 Process(進め方)
 People(参加者)
 Property(装備)
 上記のうち、Processの検討がよく漏れる。
 その結果、会議がグダグダになりやすい。

・会議の準備では、「参加者の状態や疑問に思いそうなこと、
 不満に感じそうなこと」を思い描いておくこと。
 参加者があまり認識が無い状態でいきなり議論を始めても、
 何にも効果が無い。

・会議の進め方を検討するときは、
 議論に必要な情報は何か?それを使ってどう議論すればよいか?
 といった視点で検討するとよい。

・会議の準備はかけすぎてもダメ。
 適度な時間を使って準備すること。
 会議にかかるトータルの人件費が
 削減出来るように努めること。

・とにかく書くこと。書かずに考えられる人は少数。

レビュー投稿日
2016年1月4日
読了日
2016年1月4日
本棚登録日
2016年1月4日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『世界で一番やさしい会議の教科書』のレビューをもっとみる

『世界で一番やさしい会議の教科書』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『世界で一番やさしい会議の教科書』にかずさんがつけたタグ

ツイートする