いま、すぐはじめる地頭力

著者 :
  • 大和書房 (2008年6月11日発売)
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「あの人は地頭があるよねぇ。」

なんて言葉をあんまり意味も理解していないまま、
何となく使っていた。

学校の勉強ができるってこととはちょっと違って、
社会を生き抜く上での頭の活用の仕方がうまい
っていうくらいの解釈をしていた。

でも、それは特に間違ってはいないらしい。

地頭という言葉は何か確固たる定義があるわけでもなく、
様々なビジネスのプロフェッショナル達が独自の言い回しで
この能力のことを表現している。

すこし各人の意見を見てみますと、


「仕事を深堀していく能力のこと」
リヴァンプ澤田氏

「問題解決に必要となる考え方のベースとなる能力」
ザカティーコンサルティング細谷氏

「知識がなくても自分の頭で回答にいたる筋道を考えていける人」
大前研一氏

「素手で考える力。知識も方法論もあらゆる引きを持たずに
ゼロベースで考える力のこと」
高橋俊介氏

※「週刊東洋経済」の各記事より筆者要約


となる。

定義がないのであれば、僕は僕なりに「地頭力」って
ものを解釈してみたい。

世の中にはまったく知らない分野でもぐいぐい前に
進められる人が存在する。

それはすなわち、

「地頭力」=「自頭力」と言えるような気がする。

この本には、

「地頭力とは「離れて」考えること」

と記述があった。

これで自分的には妙にスッキリしてしまった。

結局は目の前の物事に対して、ある意味、第三者的な
視点から冷静に離れた視点で分析し、非常にシンプルな
思考を重ねて結論を導き出す。

地頭力というのは、こんなところなのかもしれない。

だから、学校の勉強のように知識を詰め込むだけの教育で
地頭力が鍛えられるとは思わない(もちろん、そのような
勉強を続けていても、地頭が良い人はたくさんいるが)

結局のところ、自らの頭で物事を真剣に考え、かつ、
シンプルに結論を導き出さなきゃいけないのだ。

「シンプルに」ってところがポイントだ。

難しいことを難しいまま捉えることは誰でもできる。

でも、それでは多くの人とコミュニケーションを取り、
意思疎通を図って、大きな仕事を進めることは難しい
からだ。

この本、記載されている内容がすごく難解で、あまり
頭の良くない僕は???ばかりになってしまったが、
ま、そもそも答えのないものであれば、自分なりに
解釈できればよいってことにしとこう。

ま、でも、一つだけ、

「MECEをいつ習得するかで、人生は決まる。」

と書かれていたけど、これは、まさにそうだと思う!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2012年1月8日
読了日 : 2012年1月8日
本棚登録日 : 2012年1月8日

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