「あの人は地頭があるよねぇ。」
なんて言葉をあんまり意味も理解していないまま、
何となく使っていた。
学校の勉強ができるってこととはちょっと違って、
社会を生き抜く上での頭の活用の仕方がうまい
っていうくらいの解釈をしていた。
でも、それは特に間違ってはいないらしい。
地頭という言葉は何か確固たる定義があるわけでもなく、
様々なビジネスのプロフェッショナル達が独自の言い回しで
この能力のことを表現している。
すこし各人の意見を見てみますと、
「仕事を深堀していく能力のこと」
リヴァンプ澤田氏
「問題解決に必要となる考え方のベースとなる能力」
ザカティーコンサルティング細谷氏
「知識がなくても自分の頭で回答にいたる筋道を考えていける人」
大前研一氏
「素手で考える力。知識も方法論もあらゆる引きを持たずに
ゼロベースで考える力のこと」
高橋俊介氏
※「週刊東洋経済」の各記事より筆者要約
となる。
定義がないのであれば、僕は僕なりに「地頭力」って
ものを解釈してみたい。
世の中にはまったく知らない分野でもぐいぐい前に
進められる人が存在する。
それはすなわち、
「地頭力」=「自頭力」と言えるような気がする。
この本には、
「地頭力とは「離れて」考えること」
と記述があった。
これで自分的には妙にスッキリしてしまった。
結局は目の前の物事に対して、ある意味、第三者的な
視点から冷静に離れた視点で分析し、非常にシンプルな
思考を重ねて結論を導き出す。
地頭力というのは、こんなところなのかもしれない。
だから、学校の勉強のように知識を詰め込むだけの教育で
地頭力が鍛えられるとは思わない(もちろん、そのような
勉強を続けていても、地頭が良い人はたくさんいるが)
結局のところ、自らの頭で物事を真剣に考え、かつ、
シンプルに結論を導き出さなきゃいけないのだ。
「シンプルに」ってところがポイントだ。
難しいことを難しいまま捉えることは誰でもできる。
でも、それでは多くの人とコミュニケーションを取り、
意思疎通を図って、大きな仕事を進めることは難しい
からだ。
この本、記載されている内容がすごく難解で、あまり
頭の良くない僕は???ばかりになってしまったが、
ま、そもそも答えのないものであれば、自分なりに
解釈できればよいってことにしとこう。
ま、でも、一つだけ、
「MECEをいつ習得するかで、人生は決まる。」
と書かれていたけど、これは、まさにそうだと思う!
- 感想投稿日 : 2012年1月8日
- 読了日 : 2012年1月8日
- 本棚登録日 : 2012年1月8日
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