デッドライン〈下〉 (角川文庫)

著者 :
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感想 : 4
5

「10年に一度の冒険小説」

この帯に嘘はない。絶対にお勧め。

日米戦争における終局。
広島への原爆投下という史実にデッドラインを設けた壮大なスケールの小説。
同じ、原爆投下という史実を基に描かれた小説に、福井晴敏「終戦のローレライ」がある。
どちらも、結果が分かっている史実を扱い、作者の創造力にリアリティが併せ持たれエンターテイメントとして昇華されている。

本デッドラインも史実に翻弄される日系二世ミノルがすごく魅力的に描かれている。
併せて初期型コンピュータ「エニアック」原爆開発現場「ロスアラモス」など、史実を忠実に織り交ぜながら、リアリティを増している。

そのうえ、戦時下の北米縦断からアリューシャン列島を横断して樺太に至り、本土に到達するという、逃避行が一流のエンターテイメントに仕上がっている。


読んで損はない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年8月25日
読了日 : 2012年8月25日
本棚登録日 : 2012年8月25日

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