奴の小万と呼ばれた女

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
5

以前読んだ「辰巳屋疑獄」は奉公人丁稚から見た大坂の豪商のお家騒動、この作品は大坂の屈指の豪商木津屋の娘お雪こと小万が、世間に抗して侠気を貫く女侠客の生涯を描いた時代小説。豪商の娘として生まれながら、家のために婿を迎え子孫を残すことに反感を覚え、ひ弱な兄五兵衛、祖母のお万の目を掠め手代の喜助を脅し「柔取り」に同道させたことから、老師範に気に入られ、柔の稽古相手に逃げ回る奥女中・腰元の代わりに、水仕奉仕の女衆二人を身代わりにし稽古に励み、型破りの生き方・侠客に進む発端となる。大阪の地名が懐かしい。
古書を読み進める形をとりながら、後に歌舞伎にも「奴の小万」と、登場する痛快な女侠客の実像が生き生きと描かれ面白く読めた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 松井 今朝子
感想投稿日 : 2014年10月9日
読了日 : 2014年10月9日
本棚登録日 : 2014年10月9日

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