ローマ人の愛と性 (講談社現代新書 1476)

著者 :
  • 講談社 (1999年11月1日発売)
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感想 : 5

100匹の羊が迷っている時、99匹の羊を放置してでも迷える1匹の羊を捜すのが宗教家。99匹の安泰を考えるのが政治家である。つまり、1匹の羊は切り捨てられるのだ。どちらも凡人では決断できないだろう。
 さて、作者は「性愛を語ることは、そんなにも下劣で個人的なことでしょうか」と問いかけている。もちろん、作者は性愛について肯定的に考えているから問いかけるのだ。「じつのところ倫理や道徳の核心をなすのは性愛の問題なのです。性愛の意識は人間の行動規範の重要部分にふれている。性愛を語ることはその社会の深層ににふれること」になるという。
 「カエサルは妻に愛をささやいたか」という問いかけから、古代地中海世界の男女関係を描くなど、おもしろい本である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2012年7月9日
読了日 : 2012年7月8日
本棚登録日 : 2012年7月8日

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