日本をダメにしたB層の研究

著者 :
  • 講談社 (2012年10月19日発売)
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本棚登録 : 592
感想 : 89
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徹頭徹尾、今の世の中は自分が莫迦と思っている連中が増えたからおかしくなったという、愚痴としか言いようがない物言いに貫かれており、出版社、編集者もよくこれで出す気になったなと唖然とする。一貫して統計などの客観的社会的事実を引かず、自分がショックを受けた事例のみを基に現代社会を嘆いてみせる姿からは言説に責任を持とうとする姿勢は感じられない。他人を見下して溜飲を下げたい人にはいいかもしれないが、それが世の中に求められているものなのかは甚だ疑問だ。文章も一文あたりの字数、段落ごとの文数が少なく、論理ではなく感情に訴えようとする姿勢が丸見え。こういう言説こそ、真に「B層」的ではないのか?哲学者も安くなったものだ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年12月14日
読了日 : 2012年12月14日
本棚登録日 : 2012年12月14日

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