東京アクアリウム (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年10月21日発売)
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感想 : 8
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久しぶり、そして2冊目になる小池さんの作品。語り手が女性のお話が7篇、男性が語り手のお話が一篇の短編集。

主人公はどれも30代から40代。恋も仕事も色々と経験し、その人の過去を垣間見ながらこの先どうなるのか…と思った所で終わってしまうので、続きを読みたくなる物もあった。

『風』は衝撃的。学生時代の同級生と不倫していた千晶。その相手である川原とした約束。まさか通夜にやってきて約束を果たすとは…。

そして『父の手、父の声』は二ヶ月に一度新幹線に乗って不倫相手に会いに行く香織。

どちらも夫と子供のいる普通の主婦なのに家族には見せない顔を持っている。しかし、誰しも本当の顔は自分しか知らないのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年5月28日
読了日 : 2024年5月28日
本棚登録日 : 2024年5月28日

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