ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

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本棚登録 : 10481
レビュー : 644
著者 :
kebin2626さん  未設定  読み終わった 

前作羊をめぐり冒険で死に至った鼠男の死後、主人公は、3年半文化的半端仕事、文化的雪かきを続けら自分を立て直そうともがいていた。理由はわからないが、メイが自分を読んでおり、そのメイを探すことが自分を再構築するためには不可欠だという思いに駆り立てられる。そして、メイに繋がる鍵をさがすためいるかホテルに向かい。そこで再び羊男に会うことに。羊男から、再び世界を繋げるために手助けをするから、君はとにかく踊り続けるんだといわれる。言われたがまま、メイを探すため、関連する情報をたよりにもがく主人公。そして、主人公は、ユキ、メイ、五反田君、ドルフィンホテルの眼鏡っ娘などと繋がることで、なにも宛のない漠然とした手がかりから、メイになんとか辿りつこうとステップを踏み続ける。下巻からは、場面がハワイに移行する。

本書は、社会に生きがいを見出せないと嘆く人々に対して、どうやって人は生きるべきかを示していると思う。人は時に何故生きるのか、無駄なことをやって何になるのか。など、人生に対して意味を見出そうとし。結局、解答が見出せずに、動きを止め、社会から没落していく。しかし、生きる中で、大事なことは、羊男が言うように、「とにかくきちんとステップを踏み、自分のステップを維持すること。そしてこの流れが僕を次にどこに運んで行くのかを注意深く目を注ぎつづけること。こっちの世界にいつづけること。」なのだ。主人公は、メイを見つけるために歩みを進めるなかで、計らずとも活発に動き、もがき生きている。そして、段々と「うまくいかないこともある。しかし目標があり、試行錯誤があって物事は初めて成し遂げられる。」ということに気がつき始める。本書は読者に、人生に生きがいを見出せない人たちに、主人公の歩み、生き方を参考にするように、メッセージを送っているのではないか?

レビュー投稿日
2017年1月29日
読了日
2017年1月24日
本棚登録日
2017年1月17日
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