金閣寺 (新潮文庫)

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三島の言葉は芸術だと思った。
美しくて、鋭くて、甘くて、いい香り。
ただ、読み手の頭の中が騒々しい時には、まどろっこしくベタベタと纏わりつく悪臭に変わる時もある気がする。

ストーリーは普通だ。

悩みを抱える少年が上手くいかない人生に嘆き、それは世の中の「美」のせいだとし、それを衝動ではなく運命として破壊の行動に出る。

読み終えるのに時間がかかったけど、読めてよかった作品。日本語の美しさの奥行きを垣間見れたような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年7月26日
読了日 : 2016年7月26日
本棚登録日 : 2016年7月26日

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