ナポレオン狂 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1982年7月15日発売)
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本棚登録 : 1011
感想 : 92
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再読。1979年刊行の短編集。
昔も好きだった阿刀田高さん。電子書籍がセールだったので思わず購入。
ナポレオン狂 / 来訪者 / サン・ジェルマン伯爵考 / 恋は思案の外 / 裏側 / 甲虫の遁走曲 // ゴルフ事始め / 捩れた夜 /透明魚 / 蒼空 / 白い歯 / 狂暴なライオン /縄ー編集者への手紙ー
・直木賞受賞短編集。
・「来訪者」は日本推理作家協会賞受賞。

35年前の作品とは思えないほど時代を感じさせない。
予想どおりのオチもいくつかあるが、自分が色々読んできたからだと思う。当時はすごく感動した。

・「来訪者」小さな子のいる裕福な家庭に出産時に世話をしてくれた家政婦が訪ねてくるが。予想通りとはいえ、怖い話。
・「裏側」妖艶に変化していく妻への疑惑。これは予想外。面白かった。
・ 「甲虫の遁走曲」入院中の白タクの運転手に代わって、家計を助けるため白タクで稼いでくれるフォルクスワーゲン。主人公とフォルクスワーゲンのやりとりにジーンとしたし、最後の落とし方も良かった。
(電子書籍 楽天kobo)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 阿刀田高
感想投稿日 : 2016年2月14日
読了日 : 2016年2月11日
本棚登録日 : 2016年2月11日

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